2019年4月18日木曜日

腫瘍発見から入院まで

腫瘍発見に至る経緯(2017年春):

いつも通り自室でタカタカっとドラムの練習をしている時に、後ろから妻が、「あんたの首って前からそんなにポッコリしてたっけ?」っと問いかけてきたのは2017年の春頃だったように思う。

うーん、ポッコリ。

触ってみると、右側には無いコリコリした塊が確かにあるんだけど、痛くもなんともないし、日常生活には何も不具合が無いので、そのまま放置することに。

耳鼻科での診断(2018年春頃):

春先にバイクツーリングから帰宅したところ、鼻水とくしゃみが止まらなくなり、花粉症発症を疑って耳鼻科に。血液検査の結果、花粉症ではなく副鼻腔炎とのことで、抗生剤を処方される。左顎のポッコリについてもついでに診てもらったんだけど、簡単な触診のみで、様子見とされる。抗生剤で副鼻腔炎は無事回復した為、ポッコリについてはそのまま放置となる。

歯科での診断(2019年1月19日):

前の週の土曜日から左下の奥歯が強烈に痛み出し、手持ちの鎮痛剤でなんとかしのいでいたのだが、1週間経っても治らない為、たまらず歯科へ。診断の結果、過去に治療した奥歯の根の周りが嚢胞化しているとのこと。根本治療には抜歯の上、嚢胞を除去する必要があるとのことで、総合病院の口腔外科を紹介され予約まで取ってもらう。ついでにポッコリについても診てもらったところ、歯科では断言できないが、唾液腺の腫瘍の可能性が高そうとのことで、こちらについても総合病院で診てもらってくれとのこと。

総合病院での診断(2019年1月26日):

嚢胞については抜歯が必要だが、炎症が治るまでは治療は無理&緊急性はそれほど高くないとのことで、抜歯日は後日調整となった。

で、ポッコリの方は、歯科医の診立て通り、おそらく顎下腺腫瘍でしょうとのことで、下記の説明を受けた上、CTの予約をされる。

  • 摘出手術以外の治療はない。
  • 良性悪性の最終判断は切ってみないとわからない。
  • 悪性である可能性は30%ぐらい。
  • 入院期間は、手術前日を含め、10日間。


悪性(癌)の可能性の高さと、入院期間の長さで気持ちはすこぶるブルーだった。

CT検査(2019年2月2日):

造影剤注入用の点滴管を事前に仕込んでの撮影です。

普通の撮影と、血管に造影剤を注入しての撮影の2本立てでCTを撮影。造影剤が血管に入ってくると、一気に体が熱くなるのが気持ち悪いっす。

この日は検査のみで、検査結果は後日。入浴は可能とのことなので、癌じゃなければいいのになぁっと思いながら、この日は事前に予約していた温泉旅館で夫婦でのんびり。

CT結果&針生検(2019年2月9日):

針生検の跡。ちっさい絆創膏を貼っただけです。

CTでの画像診断の結果は、顎下腺腫瘍で確定するも、良性・悪性の事前診断の為、MRIも撮って欲しいと言われたのだが、画像診断ではなく、組織を直接採取して欲しいと強く申し入れ、針生検を実施してもらうことにしたのだが、口腔外科では出来ない為、同じ院内の耳鼻科に回される。組織採取自体は無麻酔で3分ほどで終了。

検査結果は、後日耳鼻科で聞かされたのち、口腔外科とも共有するとのこと。

でかい病院は色々と面倒臭い。

針生検結果&抜歯日、手術日調整(2019年2月16日):

針生検の結果を聞きに耳鼻科へ。結果、悪性ではないとのことで一安心。どうもこの顎下腺は、口腔外科と耳鼻科で守備範囲が被っている(歯科医でも手術可能らしい)らしく、「手術は口腔外科で実施されるんですよね?」っと念を押される。

続いて口腔外科へ。針生検の結果へは机上のモニタで簡単にアクセスできるようで、既に共有されていた。正直、手術は面倒臭いので、良性だったのならこのまま放置したいのだがっと伝えると、

  • 針で採取した部分以外が悪性である可能性はゼロではない。
  • 良性腫瘍も時間の経過とともに悪性化する可能性はある。


とのことで、手術による摘出を強く勧められる。

まぁ、向こうも商売だし、言ってることは嘘ではないのもわかるので、しぶしぶ同意。主治医と私の予定を鑑み、奥歯の抜歯日を、2019年3月13日、顎下腺腫瘍の手術日を2019年4月5日で仮スケジュール。

手術は全身麻酔とのことなので、ここから手術に向け、さらに様々な検査が待っているのでした。

抜歯&嚢胞除去施術(2019年3月13日):

顎下腺腫瘍には直接関係ないですが、左下奥歯の抜歯と嚢胞の除去を部分麻酔で施術。あごを開けっ放しなので結構疲れました。抜歯した奥歯は、根の部分が灰色に変色しており、確かに抜いて良かったなぁって感じでした。念のため、嚢胞部分の組織は病理検査に回されるそうです。

嚢胞病理結果と手術前生体検査(2019年3月16日):

嚢胞の病理結果は良性とのことで一安心。抜歯跡を簡単に消毒して、手術に向け、血液検査、心電図、肺機能などの生体検査を受けてこの日は帰宅。

入院前説明と生体検査結果と内科検診(2019年3月23日):

病院の事務方で、病院設備や高額医療費制度などの入院前説明をざっと受ける。現状、すべての検査結果が出ていないので仮のスケジュールだが、
  • 2019年4月4日午後入院
  • 2019年4月5日午前手術
  • 2019年4月13日午前退院

って感じらしい。口腔外科の病室は大部屋でも2人部屋とのことなので、個室の手配はしなかったのだが、同室の患者さんが超絶イビキマンだったので、結果的には失敗でした。

口腔外科で先日の生体検査の結果を聞くと、血液検査は問題なし、肺機能はCOPDの疑い濃厚(肺年齢=85歳とか言われてビビる)とのことで、40年近い喫煙歴の弊害を実感するも手術には問題なしとのことだったのだが、心電図で引っかかり(不整脈とのこと)、内科に回される。

内科に赴くと、10年前の心電図が出てきて、先日のと比較しながら、「大きな変化はないが、このパルスが一般の人とは違って云々」っと説明され、おそらく全身麻酔には問題ないが、念のため心臓エコーを受けてくれとのこと。また検査かよ....

心臓エコー検査(2019年3月30日):

30分ほどかけてエコーを撮影。その後内科へ戻ると、エコー映像を見ながら、「弁の逆流はないのですが、心臓の駆出率(収縮率)の平均値は一般に55%以上が正常であるのに、35%しかありません。階段の上り下りとかしんどくないですか?」っと聞かれる。いやいや、誰でも階段を上り下りしたらしんどいっしょ。

今回の顎下腺手術は問題ないと思いますが、狭心症の可能性が高いので、手術終われば今度は内科の患者として心臓CTを受けてくださいとのこと。

やれやれ、今年は身体のフルメンテになりそうだ。

内科の診断後、麻酔科へ。血圧を測り、アレルギーはありますか?との問いに「和そば」と答えるだけで、あとは簡単な問診に淡々と答えて、麻酔同意書にサインし終了。

その後、口腔外科へ赴き、先日決めたスケジュールで手術を行うことが正式に決まった。








腫瘍発見から入院まで

腫瘍発見に至る経緯(2017年春): いつも通り自室でタカタカっとドラムの練習をしている時に、後ろから妻が、「あんたの首って前からそんなにポッコリしてたっけ?」っと問いかけてきたのは2017年の春頃だったように思う。 うーん、ポッコリ。 触ってみると、右側に...